睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、大きないびきとともに睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。10秒以上呼吸が止まる「無呼吸」や呼吸が弱くなる「低呼吸」が、1時間に5回以上繰り返される状態を言います。
そのような症状に悩まされていませんか?上記のような症状がある方は睡眠時無呼吸症候群が疑われます。
これらすべての症状がある必要はありませんが、ほとんど全員の患者さんに共通する症状が「いびき」です。
「いびきについてはよく言われるけど、日中の眠気の症状もないし、困っていないから病院には通っていない」
という方もおられると思います。しかし、睡眠時無呼吸症候群は日中の眠気等の症状がなくても、心臓に負担をかけ、将来的に不整脈や高血圧などを誘発したり、脳血管障害(脳梗塞や脳出血)の発症する可能性をあげると言われています。
日本においても約10〜20%程度の方が中等症以上の睡眠時無呼吸症候群と言われており、決して稀な病気ではありません。
呼吸の通り道が狭くなったり、閉塞することで生じます。最大の要因は肥満と言われており、頚部についた脂肪が気道を狭くしてしまいます。
気道の狭窄を伴わずに、無呼吸が生じる症候群です。呼吸を制御する脳そのものが原因です。
主に、心不全や腎不全・脳卒中などが主な原因です。
上記二つの病気の合併した状態です。
世間一般で睡眠時無呼吸症候群と言われるものは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)を指します。
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診察
睡眠時無呼吸症に関する症状や現在治療中の病気などについて問診させて頂きます。
2
簡易検査
問診の結果、睡眠時無呼吸症が疑われる場合は簡易検査に移行します。
自宅で就寝前に器具を装着して頂き、寝ている間の酸素飽和度や気流の測定等を行い、睡眠時の呼吸状態について評価を行います。
無呼吸低呼吸指数(AHI)が40以上の場合はCPAP治療の適応となります。
3
ポリソムノグラフィー
AHIが40未満の場合、精密検査(ポリソムノグラフィー)を行います。
脳波測定のための器具等を追加して、より詳しく寝ている状態をモニタリングできます。
ポリソムノグラフィーは一般的には入院での検査が行われていますが、当院では自宅での検査が可能なため、入院費用はかかりません。また、時間に融通が利かすことができます。
閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)は寝ているときの空気の通り道が細くなってしまう事で生じます。
空気の通り道を確保してあげることが大切なので、
などが基本的な対策として挙げられますが、重症の場合はCPAP療法(シーパップ)を導入します。
睡眠中に鼻を覆うマスクを装着し、CPAP装置から気道に空気を持続的に送り込むことで閉塞状態を改善させます。
上記のような場合でも対応可能な場合があります。お気軽にご相談下さい。